1987年フランスから始まった腹腔鏡下胆嚢摘出術は翌年には欧米に広がり、1990年には帝京大学溝口病院山川教授により本邦へ導入されました。本手技は傷が小さく回復が早いという、従来の手術手技にはない利点がありましたが、外科医にとって技術の修得が難しく、初期には器具の購入も困難であったため、腹腔鏡下胆嚢摘出術、胸腔鏡下ブラ切除術意外の術式への展開は比較的困難とされ、一部の先進的な病院、医療機関でのみ行われてきた経緯があります。今回当院では最先端機器の導入と人材の充実を期に内視鏡外科に一層力を入れることになりました。