基本理念
- 早期からのリハビリテーション
- 地域に根ざしたリハビリテーション
- QOL(生活の質)の向上、維持を目指したアプローチ
理学療法部門
体に障害がある患者様に対し、動作能力の回復を図るために運動療法、物理療法などを行います。当院では脳卒中後の訓練、骨折や整形外科疾患、外科で手術を受けられた患者様、呼吸器疾患、癌等の早期リハビリテーションを幅広く行っています。
急性期病棟リハビリ、回復期病棟リハビリ、地域包括病棟リハビリの他に外来リハビリや訪問・通所リハビリをしています。
理学療法部門では、認定呼吸療法士、認定心臓リハビリテーション指導士、糖尿病指導士、介護支援専門員の資格を持ったセラピストが揃っています。
入院患者様や外来の患者様に対してリハビリ専門医と理学療法士・装具技師で足の装具や足底板の検討・作成も行っています。
作業療法部門
幼児から高齢者までの方を対象に、その人らしい生活が送れるよう,日常生活動作訓練や作業活動を用いて、心と体をサポートしています。
- 成人:着替え・トイレ・入浴などの日常生活動作訓練や、家事・仕事・運転など社会的活動のための訓練・支援を行っています。また,退院後の生活を想定した動作訓練を行い,家族の方には介助法指導や住環境整備のアドバイスをし,安心して退院し生活ができるように務めています。
- 小児:体を動かすことが不器用なお子さんや、周囲の環境に馴染みにくいお子さんに,遊具を用いた訓練を提供しています。また,5歳児健診後の精査や訓練を行っています。
- 運転機能評価:脳梗塞発症後に運転再開希望の方に運転機能評価でシュミレーター等を行っています。
言語療法部門
各部門で下記対象障害の方々に、検査・訓練・指導を行っております。
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- 脳卒中後の失語症、発音などの言葉の障害。
- 食べる機能や誤嚥性肺炎などの摂食嚥下機能障害。
- 記憶や知的能力などの高次脳機能障害。
※当院では摂食・嚥下障害外来を行っております。詳しくは下記からどうぞ。
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- 発音の障害。
- 広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)、ADHDなどの発達障害。
- 知的発達の遅れ。
- 吃音(どもり)
※5歳児検診と連携した、地域連携を行っております。
※発達障害診断のための総合的な各種検査を実施しております。
※短期間で特別児童扶養手当申請のための検査等ができます。
摂食・嚥下障害のご案内
「食事を介助しているが、この頃“むせ”が多くなってきて、誤嚥性肺炎が心配。
体重も減ってきているし、このまま安心して食事介助を進めていきたいが・・・?!」
昭和伊南病院では、嚥下ビデオ内視鏡検査:VE(Video Endoscopic examination of swallowing)による誤嚥の状態を実際に目で確認できる検査を行っております。
ご存知ですか?
介護保険:経口移行加算、経口維持加算、算定には嚥下内視鏡検査(VE)が必要です。
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現在多くの病院で行われている
嚥下造影検査(VF)の画像 |
当院で行っている嚥下内視鏡検査(VE)の画像 |
検査・評価内容
- 誤嚥の有無判定。
- 嚥下機能の評価(画像診断)。
- 必要に応じて消化器系の検査も行います。
- バルーン拡張法、化学療法などの治療や入院対応の判定。
栄養経路の判定内容
- 誤嚥の有無判定。
- 経管栄養(PEG : 交換も行います)
- 併用栄養(お楽しみとしての経口と経管栄養の併用)
- 経口栄養
嚥下障害への対処法指導内容(検査後その場で以下の指導を行います )
- 誤嚥の有無判定。
- トロミ調整食品の使い方
- 食事姿勢と食べ方
- 食事介助の指導
- 安全な食事形態の内容
- 嚥下障害者用食品(高カロリー食品等を含む)の紹介
- 日常生活における嚥下機能維持のための運動訓練
- 口腔ケアー指導
■ ご予約
- 診療日 毎週 火・金 曜日の午後
地域連携室へ電話・FAXにてご予約ください。その場で予約日が決定されご返事いたします。
電話:0265- 82- 2121 地域連携室まで FAX:0265- 82- 2118
- 当日は、お昼を食べないで来院してください。
- ご家族・付き添いの方も希望があれば、検査を見学できます。
- 現在経管栄養を実施している方でも、申し込み可能です。
食事介助の留意点パンフレットを提供できます
(昭和伊南総合病院リハビリテーション科言語療法室方式)。
- 本人のテーブル面(下から)スプーンを開始。
- 本人の目で確認させるため一端スプーンを目の前で止める。
- 食品を“言葉”で教える。
- 下口唇でスプーンの背を一端止めてやや圧迫する(閉眼の場合はタッピング)。
- 口腔内の舌背部にスプーンの背を置き、やや圧迫させ待つ。
- 待っていて、本人が取り込むのを待ってからスプーンを引き出す(水平かやや上方)。
- 一定のリズムで介助して、次のスプーンを食物を載せてテーブル面で待つ。
- 主食(飯)と副菜を交互に介助する。
- 両上肢(特に患側)をテーブルの上に伸展して置く。
- 食事の後はすぐに寝ない(可能なら5分程度空嚥下を行ってから)。
- 可能な限り、麻痺側からの介助を原則とする。
- スプーンは平たく小さなものを使用する(ティースプーン程度のものや乳児離乳食用のもの)。
- 硬めのゼリーを砕いたものを、食物と交互に経口して、残留物を除去する。
- 口を開けない場合、下口唇をスプーンでタッピングしたり、頬を外部から指先でタッピングすることや、頬の外部からか、直接奥歯の歯茎部を刺激くすると開口が促される場合がある。咀嚼が中断した場合も頬をタッピングすると咀嚼が促される場合がある。
回復期リハビリテーション病棟の実績
