令和2 年 5 月 27 日
長野県看護協会 電話 0263-35-0421
新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療物資の供給が不安定の中、サージカルマスク・ N95マスク・消毒用エタノール・ビニールエプロン等や飲料水など、多くの企業より 当院へのご寄附をいただいております。
皆さまのご厚意に心から感謝申し上げます。
ご寄附いただきました医療物資等は、大切に活用させていただきます。 今後も、安心安全な医療が提供できるよう、院内感染の防止に尽力してまいります。
令和2年5月25日
昭和伊南総合病院
院長 村岡 紳介
新しいコロナウイルスによる肺炎が話題になっています。この広報が配られる3月には一層感染が拡大しているかもしれません。表は米疾病対策センターが広報している家庭の予防策です。身近に感染者がいても、パニックに陥らずこのような予防に励んでいただきたい、今回はそういう記事です。
さて平成21年の新型インフルエンザでは国内でも多くの方が感染しました。一部の方を除けば多くの人は軽い症状で済み、忘れた頃には終息していました。それでも当時は大変な混乱と不安にさらされました。平成21年は短期間でワクチンや抗ウイルス薬が大量に供給されましたが今回のコロナウイルスにはそれがありませんので警鐘が鳴らされています。
一方、ウイルスは人(宿主)の体の中でしか増えませんし、軽症者が他に感染させる力は弱いこともわかっています。平成21年のインフルエンザの流行では感染して免疫を獲得した人の数が増えれば増えるほど、ウイルスは増殖する場を失いました。おそらくそういう機序で湖北省の前線地域でもウイルスは終息し始めています。医療機器や医療スタッフの数が足りなくなるほどの爆発的な感染の拡大さえなければ、本邦で同様の不幸は再現されないと考えます。爆発的な拡大を避けるには重症化しうる(ハイリスクの)人をウイルスに触れさせないことが重要です。
あらためて表を見ますと基礎疾患のある方、ハイリスクの方にウイルスを触れさせないことに重きを置いているとわかります。弱い家族をウイルスから守ることを優先すれば、犠牲を最小限に留められます。ご家庭では是非予防措置を実践していただきたいと思います。
自分が新型コロナウイルス感染症にかかってしまったと思われた方への案内は状況に応じて変更されますので、厚生労働省ホームページの特設サイトなどをご覧ください。
今年も残すところあとわずかです。相次ぐ台風上陸で全国的には大きな災害があった年でしたが、おかげさまで上伊那は被害も少なくありがたいことだと思います。しかし長野市千曲川周辺地域では今もなお不便な生活を強いられてる皆さんが多くいらっしゃり、心を痛めています。同じ県内にいても役に立たない自分の非力さに歯がゆい思いでいるのは私だけではないのではないでしょうか。
今回の台風19号の被害にあたり、10/16に長野県看護協会から災害支援ナースの派遣要請がありました。当院からは9名の災害支援ナースの方の手上げが有り、うち3名の方の派遣が実施されました。
派遣先は3名とも須坂市北部体育館 避難所で派遣期間は10/21~10/24(春日さん)11/4~11/7(宮入さん)11/7~11/10(太田さん)でした。この場をお借りして3名の方の活動報告をさせていただきます。
主な活動内容
春日さん:保健師と共に継続的な健康チェック、相談、環境整備
宮入さん:避難者の健康相談 環境整備(掃除・モップがけ・温度、室温調整)
太田さん:避難所となっていた体育館の換気・温湿度調整・特に水回りの清掃など環境調整
被災者の方の体調管理、持病の観察、感冒等の感染症チェック、外傷ケア
活動を通して強く感じたこと
春日さん:被災した方にどのように言葉をかければ良いのか、言葉がけの難しさを痛感した。
宮入さん:環境整備の重要性、言葉のかけ方・使い方、他職種の職員が入るため関係性、距離感の上手な取り方
太田さん:被害者は自宅の片付け、仕事、新居の準備が重なり、過緊張状態で生活しておられたので、たとえ目に見える疾病がなくても声をおかけしてお話を聞こうと思った。
この経験で得たもの
春日さん:関わり方や、言葉がけの難しさ。病院はDrや周りのスタッフに相談できるが、自分で判断を強いられる場面もあり、その力が無いことを感じた。
宮入さん:基本的な看護は病院で行ってるものと変わらない。災害派遣された時期でどのような被災者の感情、環境の変化があるのか想像すること。他職員と話し共有すること、共に実践し継続すること。
太田さん:集団生活であることから、感染症の発生を抑制することが重要。そのための環境整備は看護師が真っ先に注目すべき看護
当院のスタッフへ伝えたいこと
春日さん:貴重な経験ありがとうございました。同じ県内での災害なので様々な形で是非被災地の応援をしていきたいです。ボランティアにも参加していただければと思います
宮入さん:今回の災害は局所的であったものの、被災された方たちの被害は甚大です。自分自身がこの派遣がきっかけになり災害への意識が深まりました。災害看護への派遣は人数に制限がありますが、現在も長野市ではボランティアを募集しています。南信地区は災害を多く経験していない地区であり、実際に水害に対し触れる機会を持った方が良いと感じました。
太田さん:日頃後回しになりがちな環境整備は決して優先度の低い看護ではありません。
災害支援ナースの皆さんは是非被災者看護の現場に赴いて現実を体験して欲しいと思います。
3名の皆さんお疲れさまでした。この経験を看護部全体で共有して、昭和病院の看護に活かしていきたいと思います。また留守の間病棟を守って下さったスタッフの皆さんもありがとうございました。
看護部長室 那須野 滝脇 真木
2019年11月26日掲載
インフルエンザなどの冬季流行感染症を予防するために、上伊那の4病院(伊那中央病院、上伊那生協病院、町立辰野病院、昭和伊南総合病院)で統一して段階的な面会制限をさせていただきます。ご理解とご協力をお願いいたします。
第1段階:令和1年12月2日(第1月曜日)から
中学生以下のお子さんの面会禁止
第2段階:入院後にインフルエンザを発症した方が出現した時
基本的に面会禁止
第3段階:インフルエンザ患者さんと同室の方が発症した時
全面的な面解禁止(主治医が許可した時のみ可)
ご面会の時は、必ずマスク着用と手指消毒を行ってください。また熱、咳、のどの痛み、鼻水、下痢等の症状がある方の面会はお断りしています。
2019年11月16日掲載
今年もインフルエンザ予防接種の季節となりました。
2009年には豚インフルエンザウイルスによる新型インフルエンザが流行しました。このウイルスは現在では通常の季節性インフルエンザとして毎年流行しています。
インフルエンザワクチンは2015/2016冬シーズンからそれまでの3種類(A型2種類、B型1種類)(3価ワクチン)から、4種類(A型2種類、B型2種類) (4価ワクチン)に変更され、さらに予防効果が増強されました。
現在用いられているインフルエンザ予防接種には、この当時の新型インフルエンザ株を含む4種類の株が含まれています。
2019年11月8日掲載
2019年9月に病棟の患者氏名を表示する方法と、外来診察のお知らせ(呼び入れる)方法を変更しました。これらは患者さんを誤認する危険を無視できない方法ではありますが、患者さんのプライバシーに一層配慮するためにすでに多くの病院で取り入れられているやり方であり、当院も「ようやく」変更することになりました。
まず電子カルテの更新に伴い、外来で診察患者さんを氏名でなく受付番号でお知らせする方法に変更しました。視覚および聴覚の双方でお知らせするのが望ましいのですが、しばらくは担当医あるいは担当者が音声で受付番号を呼び、診察の順番が来たことをお知らせします。患者誤認を防ぐため、検査室や診察室に入ってから名前を確認させていただくことがあります。ご協力をお願いします。
病室の患者名の表示を廃止しました。入院患者さんにおかれましては、面会に来られる方が病室の確認にご不便をおかけしますが、ナースステーションか最寄りの職員にお尋ねください。
また当院も病気や怪我などの個人的な事情により病院に来院している方に配慮して撮影や録音を禁止しております。改めてご理解のほどお願いします。
2019年10月3日掲載
◆総括的事項
令和元年8月21日の伊南行政組合議会において、平成30年度病院事業会計決算が認定されましたので、経営状況を以下の通り報告いたします。
平成30年度は病院機能と経営の健全性強化を目標とした第二次経営計画前期計画の最終年度であり、前期5年ではヘリポートの運用開始、HCU(高度治療室)増床による救急センター機能の強化、地域包括ケア病棟の設置等を行い、目標を概ね達成できました。
平成30年度の動向では、入院患者数は減少したものの、心臓カテーテル手術、整形外科手術、抗癌剤治療の増加等による診療単価の増加、外来患者、健診受診者数の増加等により、全体で約3200万円の純利益を計上することができました。
◆平成30年度決算の状況
病院事業収益は69億5033万3千円(前年度比2億2067万5千円3.3%の増)、病院事業費用は69億1842万5千円(前年度比3億3743万円5.1%の増)で、病院事業収支は3190万8千円の純利益となり、平成27年度から4期続けての黒字決算となりました。
黒字計上の主な要因は次のとおりです。
○収益は外来患者、健診受診者の増加、及び入院診療単価の増加。
○費用は給与費が職員増員や定年者の退職給付金支払のため増加し、材料費が手術や抗癌剤治療等により増加したが、収益に結びつく支出の伸びとなった。
○医療器械等の計画的な整備による収益の増加。
◆実施事業
平成30年度は老朽化した救急センター系統の空調機器の改修や、サーバー室の拡張工事、循環器、脳神経外科の手術、検査に対応するため血管造影エックス線撮影装置の購入や、令和元年9月に稼働した新電子カルテシステムの導入契約を締結しました。また、新病院建設準備に関して、新病院建設基本構想の策定着手、外部委員によるあり方検討委員会の開催等により検討が開始されました。
◆計画達成に向けて
現在当院では、平成26年度からの「第二次経営計画」とそれに基づき平成29年度に策定された「病院新改革プラン」により、診療、経営基盤の強化、老朽化した建物への抜本的対応、地域医療確保のため果たすべき役割及び持続可能な経営を目標に取り組んでいます。令和元年度から令和5年度は「第二次経営計画」後期計画の期間となり、引き続き経営改善と医療機能の強化(医師招聘、診療、センター機能の強化等)、急性期を中心に、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟を活用、地域関係機関との連携強化による切れ目のない医療・介護サービスを展開し、医療を取り巻く環境や経営改善の状況を検証しながら時代に対応できる新病院建設に向けた取り組みを推進してまいります。
2019年9月26日掲載
2019年9月18日掲載